平成10年度環境庁請負調査

ローカルアジェンダ21策定状況
及びその内容等に関する調査報告書


1999年3月

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 ローカルアジェンダ21は、持続可能な社会をめざした地域全体の行動計画の策定および実施プロセスであり、地方公共団体、住民、企業、各種団体などの地域のあらゆるプレーヤーが地域の持続可能な社会像をまず共有することからはじまる。と書くと非常に難しい高度な話のように聞こえるが、要は、「自分たちの地域を持続可能なものに変えていくためには、どうしたらよいか。こうしよう、ああしよう」といろいろな人たちが寄り集まって智恵を出し合い、それを実施していくことだ。そのとき、地方公共団体は、住民や企業やその他のプレーヤーが集まってくる「核」として重要な役割を果たすことになる。

 本報告書は、ローカルアジェンダ21の内外の動向、国内の事例等を紹介することにより、地方公共団体をはじめローカルアジェンダ21に策定・実施に関わる様々な方々の活動に資することを目的として、環境庁地球環境部からの委託業務として平成10年度行った「ローカルアジェンダ21策定状況及びその内容等に関する調査」の結果をとりまとめたものである。本調査は2カ月間という時間的な制約から、ローカルアジェンダ21に関する量的な調査を行うことは断念し、国内の地方公共団体等によって策定されたローカルアジェンダ21の事例調査による全体的な傾向の把握を試みた。調査対象は、訪問取材を行い事例研究で紹介されている13のローカルアジェンダ21および資料調査を行った29事例である。これを補うため、「2 ローカルアジェンダ21をめぐる国際的な動向」では、ICLEI(国際環境自治体協議会)の「ローカルアジェンダ21策定状況調査〜地方自治体、政府機関、国際機関によるアジェンダ21への取り組みに関する調査」の概要を紹介した。「4 事例研究」は国内のローカルアジェンダ21の事例のうち、13事例をピックアップし、取材をおこなった結果を調査項目ごとにまとめたものである。



目 次

ローカルアジェンダ21策定状況及びその内容等に関する調査

1 ローカルアジェンダ21とは
(1) 歴史的背景
(2) ローカルアジェンダ21の定義・ポイント
(3) 地方公共団体とローカルアジェンダ21

2 ローカルアジェンダ21をめぐる国際的な動向
(1) 国際的なローカルアジェンダ21策定状況
(2) ローカルアジェンダ21策定のアプローチ
(3) 評価の仕組みづくり

3 国内でのローカルアジェンダ21の取り組み
(1) ローカルアジェンダ21策定状況
(2) ローカルアジェンダ21の内容
  1) 市民参加の工夫
  2) 数値目標の設定
  3) ローカルアジェンダ21の共通構成要素
  4) 地域特性を活かした計画づくり
  5) フォローアップ体制
  6) ローカルアジェンダ21策定の成果

4 事例研究


財団法人 地球・人間環境フォーラム