平野(20%事務局長):
 
 熱いメッセージをありがとうございました。環境問題は言い換えれば、食糧とエネルギーをいかに長く供給するかということになるかと思います。その両方がほぼ自給できているというのは、大変心強いメッセージでした。

 さてこれからセッション1ということで4人の方に発表をいただきますが、温暖化問題の解決は、各セクターの方にいかに多く参加してもらえるかという仕組みにかかっています。今日は行政・自治体サイドからのアプローチということで、中国・韓国・日本からご発表いただきますが、その後の質問やディスカッションの進行・コーディネーターを東北芸術工科大学の三浦秀一先生にお願いしたいと思います。



三浦 秀一(コーディネーター):
 
 三浦と申します。どうぞよろしくお願いします。昨日、山形市から新幹線でやってきました。東北以外の方は岩手と山形がどこにあるのかご存じない方が日本の方でもいらっしゃるかもしれませんが、東北の中でも県によって気候風土が違い、そこに住んでいる人ややり方も違うということが実際あります。今回の日中韓という枠組みも、欧米から見ると似たような民族ではないかと見られがちですが、われわれとしてはやはりだいぶ違うと感じることが多いかと思います。ただ、お互いどういうことをやっているのか知らない部分がまだあり、こうして情報交流することで新しい発見があるのではないかと思います。

 アジアの抱える問題の一つに都市化ということがあると思います。そういう意味では、葛巻という人口9,000人の小さな町でこういった会が開催されている、こうした世界を変えていこうとする非常に大きな動きが芽生え、志が広がりつつあるというのは、非常に大きなことではないかと思います。都市化の反面として大きなテーマとなっている地球温暖化や自然エネルギー問題に対して、実は地方で新しくいろいろな活動が芽生えているという状況があります。都市化の裏側にある地方の問題、それとこうした環境問題をセットで考えていく、それが持続可能な地域づくりにつながっていけばいいのではないかと考えております。



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