<市民参加5:豊中市(大阪府)>

1.策定主体として「とよなか市民環境会議」が発足  豊中アジェンダ21を策定するために、「とよなか市民環境会議」が平成8年5月に発足。ここに、社会教育団体、消費者団体、PTA、女性団体、消防団、製造業、流通業、金融業、交通運輸業、ホテル、病院といった事業者、商工会議所、青年会議所、さらに環境保護団体等のNGOやボランティア団体、大手スーパーやコンサルタントなどが参加している(平成10年9月現在約150団体下囲み参照)。当初はローカルアジェンダ21や環境問題の学習会を行い、さらに市の環境基本計画と共通の「目標」づくりに取り組んだ。



2.部会の設定  策定の具体的な作業を行うため、平成9年9月に「産業部会」「交通部会」「生活部会」「自然部会」の4つの部会が発足した。各部会とも約30名が参加し、月1回以上の学習会、見学会をおこなったのみならず、具体的な環境保全のキャンペーン行動を行い、そこで得た経験をローカルアジェンダ21づくりへ反映していった。

3.案の公開と市民意見の反映 平成10年12月に、豊中アジェンダ21(案)が市の環境基本計画と同時に公表された。ここから市民意見を反映させ、11年3月には豊中アジェンダ21が完成した。

4.より多くの市民を巻き込む工夫  また、より多くの市民の参加を得るため、平成9年6月から8月にかけて6回「豊中環境塾」を開催した。地球環境問題、環境配慮型の企業活動、交通、ライフスタイル、地域の環境資源の見学会などについての学習会を行い、参加者の延べ人数は550人に達した。  「とよなか市民環境会議」のメンバーである大学生によってエコキャラバン隊が結成され、平成9年10月から各地に出前の環境講座を行った(自治会、町内会、PTA、会社、学校など。これまでに約30回)。