第14回環境コミュニケーション大賞
環境活動レポート部門 受賞一覧
 
レポートタイトルをクリックすると各作品の講評をご覧いただけます。
 
大賞(環境大臣賞)  1点
事業者名 レポートタイトル

ウエスタン塗装株式会社

環境レポート2009年度版 
テーマ: 目指せ資源を活かしたエコ塗装

 
優秀賞(地球・人間環境フォーラム理事長賞)  4点
事業者名 レポートタイトル

学校法人 郡山開成学園

環境活動レポート2010 学校法人 郡山開成学園

滋賀シミズ精工株式会社

環境活動レポート2010年度版

東洋冷蔵株式会社

環境活動レポート2009

株式会社フライトワン

環境活動レポート2009

 
奨励賞  2点
事業者名 レポートタイトル

伊藤鉄工株式会社

エコアクション21 環境レポート

株式会社ヨコキ

小さな会社のエコな取組み 〜環境管理レポート2009−2010〜

 
環境活動レポート部門一次選考通過作品一覧
 
第14回環境コミュニケーション大賞 環境活動レポート部門 講評
大賞(環境大臣賞)
ウエスタン塗装株式会社
【環境レポート2009年度版 テーマ: 目指せ資源を活かしたエコ塗装】
事業内容の説明において製品の具体例、工場レイアウト図を示すことに始まり、一つひとつの活動を写真入り・担当者名つきで丁寧に紹介するなど、詳細だが分かりやすさに配慮している。全社員への役割分担と見える化が進んでいるために、「見せる化」ができているレポートである。活動評価についても、項目ごとに2006年度実績比で絶対値と売上原単位を評価し、経年変化をグラフで記載することで、成果が一目瞭然である。環境責任者の講評も、単に目標値を達成した、できなかったという表面的なコメントではなく、要因分析と今後さらに取組をレベルアップさせるための方向性を示している。塗装工場の主たる環境負荷である塗料・溶剤の使用量、VOC排出量についてCO2削減に寄与する大幅削減を達成できた事は評価できる。
>>受賞一覧へ
優秀賞(地球・人間環境フォーラム理事長賞)
学校法人 郡山開成学園
【環境活動レポート2010 学校法人 郡山開成学園】
表紙を入れて16ページというコンパクトな構成としたうえで、優しい色遣いで見やすいデザインとなっている点、パンフレットのように気軽に手に取れる外観となっている点は、主要読者と思われる学生や地域社会の方々への配慮として好感が持てる。
取り組み内容についても、教育機関として、環境配慮意識を持った学生を育てるための取り組み(生徒と教職員による植林活動、屋上での無農薬・無化学肥料栽培による野菜作りの体験活動、図書館における環境関係図書の整備、ECO検定講座の実施等)が充実している点は評価できる。今後は、研究機関の側面から、環境保全に関連する研究成果についての記載が増えることを期待したい。
>>受賞一覧へ
滋賀シミズ精工株式会社
【環境活動レポート2010年度版】
教育、環境コミュニケーション、5S推進、水質管理などにおいて特徴ある取組を行っている。マテリアルフローを作成し、特に、主要原材料である金属材・プラスチック材については、製品、リサイクル、産業廃棄物としてのアウトップットの比率の経年変化までグラフで示されている。活動内容の紹介が教育・訓練から始まり、緊急事態防止の状況も写真で例示されている。行動方針の第1項に「全社員が環境に対する意識を持ち、全社一丸で環境保全に取組む」とあるが、この優先順位が反映された構成といえる。以下、具体的な活動内容について、実績・目標・取組内容・結果の推移が1ページで記載されており、図解・図表・写真類も多用され、わかりやすい。両面出力・R100表記もよい。
>>受賞一覧へ
東洋冷蔵株式会社
【環境活動レポート2009】
事業活動においてどの部分の環境負荷が大きいかを示すマテリアルバランスが開示されている点や、サイトごとに直近2年間の主要環境データが開示されている点、そして全体に明るくて読みやすいデザインとなっている点などは、環境先進企業の環境報告書と比べても見劣りがしない高いレベルにある。また、生物多様性に関して取り扱い商品であるマグロの資源保護に関する法令順守についての記載が含められている点にも、社会の新しい関心に応えようという姿勢がうかがえる。
ただ、従業員数が約千人という大企業に期待される水準の高さを考えると、片面ではなくて両面での印刷を行うなど、製本等を含めての環境負荷低減にまだ配慮の余地があるように思われる。
>>受賞一覧へ
株式会社フライトワン
【環境活動レポート2009】
環境活動レポートは項目ごとに色分けされており、また、環境関連法規制の違反の有無について、監視及び測定項目の測定結果まで記載しており、全体的にわかりやすく良くまとめられている。環境活動については、部門別に設定されており、レポートにも活動内容や結果、担当者の評価が明確に記載されているなど高く評価できる。ただ、環境方針の環境目的・目標については概略的であり、また、2009年度の本来業務に関する目標が最終処分率の削減のみではあるが、2010年度以降は活動内容の1つであったRPFの生産量の推進が環境目標として設定されており、今後の活動に期待したい。
>>受賞一覧へ
奨励賞
伊藤鉄工株式会社
【エコアクション21 環境レポート】
認証・登録後1年の企業であり、審査対象となったのは、認証・登録後初めての通年レポートである。9人と少ない人員で、エコアクション21の基本的な活動を忠実にできている。環境方針をゴールとする取組内容をフィッシュボーン・チャート(特性要因図)式に表わしている点は特徴的である。レポート後半部において、ガイドライン要求事項に沿って記載された前半部の内容を、再度わかりやすく解説している。見直し前、見直し後の対比で写真・説明が紹介されている例も多い。9人という少人数で、これだけ充実した内容で作成するためには、作業負荷も少なくなかったと推察する。次回レポートにおいては、全体の構成・見通しを良くするとなど、わかりやすさの面で、一層の工夫を期待したい。
>>受賞一覧へ
株式会社ヨコキ
【小さな会社のエコな取組み 〜環境管理レポート2009−2010〜】
従業員数7名の小企業であるが、電力・燃料等のエネルギーの削減、廃棄物の削減を含むしっかりとした環境目標のもとで活動を展開しており、実績が分かりやすく、的確に表現されている。また、環境項目ごとに過去5年間の実績と今後3年間の数値目標、重点施策の内容などについてグラフにより明示的に記載されている点や、小規模事業所であるものの市民感覚で取り組むことができる積極的な社会貢献活動を推進している点など、他の企業においても参考になる内容が盛り込まれている。体裁面でも、全体8ページという分量の中で写真等を用いてコンパクトに編集されており、奨励賞に値するレポートと評価される。
>>受賞一覧へ