第5回 20%クラブワークショップ
温暖化防止に向けた日本・中国・韓国の協力関係の構築に向けて
【開催概要】
日 時 :2004年11月4日(木) 場 所 :(韓国・ソウル)梨花女子大学サムソン館メインホール テ ー マ:温暖化防止に向けた日本・中国・韓国の協力関係の構築に向けて 主 催 :持続可能な都市のための20%クラブ 協 力 :韓国環境部、日本国環境省、市民環境情報センター(韓)、東アジア環境情報発伝所(日) 神奈川宣言ネットワーク、(財)地球・人間環境フォーラム 使用言語:日本語、韓国語、中国語(同時通訳) |
【開催のねらい】
北東アジア地域、とくに日本・中国・韓国の3ヵ国は、世界の約20%の温室効果ガスを排出しており、現在もそれは増加傾向にある。その中でも、市民のライフスタイルの変化による排出量の増加が大きく、ライフスタイルを脱温暖化型のものに変えていく取り組みが求められている。
そのためには、環境共同体ともいわれる日本・中国・韓国の3ヵ国の地方自治体やNGO/NPOが協力して、環境税などの大規模な国家レベルの社会システムに加えて、脱温暖化社会に向けた地域レベルでの社会システムを構築し、地域レベルからも温暖化対策を進めていく必要がある。
しかし、いまだに3ヵ国の市民・地域レベルでの情報交換は不十分であり、各国の地域レベルでの活動に関する情報の共有は十分ではない。とくに、情報交換が行われた場合にも英語によるものがこれまで多く、地域で活動するステークホルダーが情報収集・発信を行う際には、大きな障害となっている。
昨年度、20%クラブが岩手県葛巻町で開催した「温暖化対策を進める地域の社会システムの構築を目指して」と題し開催した日中韓ワークショップでも、引き続いて具体的な環境協力に向けた議論の場を設けることの重要性が共通の認識となった。そのため、本年度は日本国環境省からの支援を受け、市民環境情報センターや東アジア環境情報発伝所等の協力により実施する第5回20%日本・中国・韓国クラブワークショップでは、3ヵ国の地方自治体やNGO/NPOの現場担当者により、日中韓の地域レベルからの温暖化防止活動を促進するための具体的な協力関係の構築に向け、より具体的な議論を行う。
なお結果については、3ヵ国のNGO/NPOが市民レベルで循環型・環境調和型の地域づくりのために何ができるかを話し合う「第2回東アジア環境市民会議」にもインプットし、地域づくりの主体として大きな位置づけを占めているNGO/
NPOとも意見交換も行い、NGO/ NPOも含めた幅広い日中韓の国際協力関係の構築を目指す。