12/4 開催 国際セミナー: 森林バイオマスの持続可能性を問う —輸入木質燃料とFIT制度への提言

2019年11月18日お知らせ

概要

再生可能エネルギー固定買取価格制度(FIT)の導入により、木質ペレットなどを使ったバイオマス発電事業がここ数年の間で急激に増えました。その多くは海外で生産された輸入燃料に頼っています。木材を使った発電は、木材が二酸化炭素を吸収して成長するため「カーボンニュートラル」とされていますが、原料や燃料加工、輸送の各段階においてのGHG排出を無視することはできません。また、生産段階で森林・生態系に大きな影響を与えることもあります。果たして、輸入森林バイオマスを利用した発電は本当に持続可能と言えるのでしょうか。今回のセミナーでは、カナダから専門家を招き、木質ペレットを生産している現地の様子を伺いながら、アメリカの研究者をオンラインでつないで世界の動きと日本のFIT制度について考えます。

プログラム

  • 講演1:FITバイオマス発電:持続可能性への取組みと課題
         泊みゆき/バイオマス産業社会ネットワーク理事長
  • 講演2:北米の木質ペレット生産地での環境・社会影響
         タイソン・ミラー/Stand.earth 森林プログラムディレクター
  • 講演3:バイオマス燃料の持続可能性とGHG排出 ~森林バイオマスはカーボンニュートラルか~
         メアリー・ブース/Partnership for Policy Integrityディレクター
  • 省庁からのコメント(経済産業省・林野省 予定)
  • 全体質疑

 

スピーカー

タイソン・ミラー 氏(Stand.earth

Stand.earth 森林プログラムのディレクター。30年近く環境保護の専門家として働き、森林、大規模な景観の保護、森林、気候、エネルギーの問題に特に重点を置いている。米国およびカナダにおける森林ベースのバイオエネルギーおよび木質ペレットの輸出動態に精通している。

メアリー・ブース氏(Partnership for Policy Integrity

Partnership for Policy Integrityの創設者およびディレクター。生態系の科学者であり、ユタ州立大学で生態学の博士号を取得し、生物地球化学と植物生態生理学に焦点を当てている。 現在は、温室効果ガス、大気汚染物質、バイオマスエネルギーの森林への影響に関するPFPIの科学とアドボカシー活動を指揮している。

泊 みゆき氏(バイオマス産業社会ネットワーク)

NPO法人バイオマス産業社会ネットワーク理事長。日本大学大学院国際関係研究科修了。1989年から富士総合研究所にて、地球環境問題や企業の環境対策についてのリサーチに携わる。99年、「バイオマス産業社会ネットワーク」を設立、共同代表に就任。2004年より現職。

日時

2019年12月4日(水)14:00-17:30(13:30開場)

会場

聖心女子大学 ブリット記念ホール >地図

主催

国際環境NGO FoE Japan、地球・人間環境フォーラム、バイオマス産業社会ネットワーク

協力

プランテーション・ウォッチ、 サラワクキャンペーン委員会、熱帯林行動ネットワーク(JATAN)、メコン・ウォッチ、レインフォレスト・アクション・ネットワーク日本代表部

参加費

主催・協力団体の会員、学生は無料、一般は1000円

お申込み

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お問い合わせ

国際環境NGO FoE Japan(担当:満田)

TEL: 03-6909-5983  E-mail: info@foejapan.org