「バイオマスに関する日韓 NGO 声明」を発表しました

2021年10月21日お知らせ

10月21日は、バイオマスエネルギーの大量使用問題に関して世界中の環境団体が立ち上がる「ビッグバイオマス国際行動デー」です。日本と韓国で共通するバイオマスエネルギーに関わる問題を懸念する両国の市民団体、地球・人間環境フォーラム、バイオマス産業社会ネットワーク、Solution for Our ClimateSFOC)と米NGOマイティ・アースは、国際メディアブリーフィングを開催し、日韓の首脳に宛てた両国NGOのバイオマスに関する声明を発表しました。

  • メディアブリーフィングの発表内容

講演1: 韓国の森林セクターにおけるネットゼロ目標およびバイオマスの持続可能性問題

©SFOC/KFEM

Soojin Kim/Solutions for Our Climate (SFOC)        

講演2:日本のFIT制度の現状と輸入バイオマス発電の問題点

泊みゆき/バイオマス産業社会ネットワーク(BIN)

講演3:日本のFITバイオマス発電と2050年カーボンニュートラル

飯沼佐代子/地球・人間環境フォーラム (GEF)

  • 声明の主な要請

1. 全ての再生可能エネルギーがパリ協定の 1.5 度目標と整合し、そのライフサ
イクルを通じて、短期的な排出削減に貢献することを義務付ける。

2. 発電のみの木質バイオマス発電所の新規建設・新規稼働を直ちに停止する。

3. バイオマス発電のための一連の包括的な環境基準を導入し、すべての既存の
木質バイオマス発電所が以下に適合することを確保する。
a) ライフサイクル GHG 排出量の報告
b) パリ協定の目標に沿った厳しい排出規制
c) 木質バイオマス燃料の持続可能性基準
d) 木質バイオマスエネルギーのカスケード利用

4. COP 26 の世界首脳会議において、森林と土地利用について、森林減少の停
止と回復のために強力な政治的コミットメントを示す。2030 年までに森林
減少を止めるというニューヨーク宣言 (NYDF) の目標の達成に取り組む