GEFメールニュース 2025.12.25
2025年12月25日メールニュース配信
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年の瀬を迎え1年を振り返る時期となりました。
能登半島地震から間もなく2年が経とうとしていますが、復興への道のりは今も続いており、被災された皆さまの歩みに改めて思いを寄せる時期でもあります。
当フォーラムでは、年明けからセミナーや勉強会を予定しています。どうぞ奮ってご参加ください。
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地球・人間環境フォーラムの新着情報
** 2025.12.25号 目次 **
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◤ イベント ◢
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◆1/13(火)セミナー:生物多様性とビジネス―“進化のるつぼ”スラウェシの熱帯林と再エネの隠れた関係
◆1/14(水)~ JFEJ連続講座(全5回)
VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代の暮らしの安全保障
第1回 1/14(水)「VUCAの時代」の暮らしの安全保障とは?
第2回 1/22(木) なぜクマは人を襲うのか?クマ、野生鳥獣とヒトの境界を考える
第3回 1/30(金) 家庭でもできる脱炭素 CO2排出80%減の実践録
第4回 2/5(木) 新しいエネルギー 藻類バイオマスの実現可能性
第5回 2/10(火) 脱炭素社会と戸建て・マンション・学校の断熱実践
◆1/23(金)フェアウッド研究部会
100 年先を見据えた森づくり:フォレスターが描く未来の森林管理
◆1/30(金)IPCCシンポジウム
直面する気候変動に対処するための様々な道筋を考える
◤ お知らせ ◢
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◆公益信託地球環境日本基金2026年度募集開始しました
◆《メディア掲載》ひとしずくウェブサイト「ロジックモデルの策定など複合的な伴走支援で見つけた環境団体広報の最適解」
◆【連続コラム】輸入木質ペレットの持続可能性は認証で確認できるのか?
◆【企業からの回答】インドネシア・ゴロンタロ州のペレット生産・調達に関わる事業者への質問兼要請書
◆【ブログ記事】「木質バイオマス発電はカーボンニュートラルではない」~パタゴニア「アクティビズム・ストーリー」に寄稿
◆環境情報誌 グローバルネット12月号発行
特集:欧州からアジアにも広がる「修理(リペア)する権利」
◆年末年始のお知らせ
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◤ イベント ◢
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━ 1/13(火)セミナー:生物多様性とビジネス
―“進化のるつぼ”スラウェシの熱帯林と再エネの隠れた関係
https://www.gef.or.jp/news/event/260113sulawesi_biodiversity/
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気候変動と生物多様性はどちらも企業にとっての重要課題ですが、生物多様性の数値化や評価は難しく、何をすればよいかわからないという声もよく聞かれます。特にサプライチェーンが長い場合、原料生産地の生物多様性を適切に評価することが極めて重要です。
「24時間安定供給可能な再エネ」として注目されているバイオマス発電は、日本では燃料の75%が輸入され、近年インドネシアからの木質ペレットも急増しています。代表的な生産地スラウェシ島では、熱帯林が伐採され日本向けペレットの原料となっています。
スラウェシ島は地理的な孤立性が高く、哺乳類の9割、両生類の8割がそこにしかいない固有種で、絶滅危惧種も多く存在する生物多様性ホットスポットです。「進化のハイブリッドゾーン(交雑地帯)」が複数存在し、現在もサルやメガネザルの新種が生まれる可能性を持ち、進化の謎を解き明かすためにも極めて重要な場所です。
このセミナーでは、IUCN霊長類専門家グループのメンバーで生物多様性保全、気候変動緩和・適応策、環境政策の専門家であるインドネシア大学の保全生物学者ジャトナ・スプリアトナ博士から、「進化のるつぼ」と呼ばれる島の驚異的な生物多様性の秘密、その保全に必要な取り組みと、急成長するペレット産業が絶滅危惧種の生息に及ぼす影響について、お話いただきます。
▼日時
1月13日(火)15:30~17:00(Zoom開場 5分前)
▼詳細・お申込みはこちら
https://www.gef.or.jp/news/event/260113sulawesi_biodiversity/
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━ 1/14(水)~ JFEJ連続講座(全5回)
VUCA(変動性・不確実性・複雑性・曖昧性)の時代の暮らしの安全保障
https://jfej.org/event2025/
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気候危機や生物多様性の急速な喪失など、私たちを取り巻く社会・環境課題はこれまでにない速度で深刻化しています。科学者たちが警鐘を鳴らしてきたにもかかわらず、CO₂排出量は増え続け、絶滅のスピードは加速する一方です。いまや“不安定で予測困難な時代=VUCA”は、遠い世界の話ではなく、私たち一人ひとりの暮らしに直結する現実となりました。
「この先、社会はどうなるのか?」──多くの人が抱える不安は、決して他人事ではありません。本連続講座では、生活防衛につながる身近なテーマを入り口に、安心して暮らせる社会への道筋を考えます。個々の問題の背後にある共通の構造をひもとき、複雑な課題を俯瞰する視点を身につけることで、変化の時代を主体的に生き抜く力を育むことを目指します。不確実な未来に備えたい方、社会や環境問題を自分ごととして捉えたい方のご参加をお待ちしています。
●第1回 1月14日(水)「VUCAの時代」の暮らしの安全保障とは?/竹内 敬二氏 (JFEJ理事、元朝日新聞編集委員)
●第2回 1月22日(木)「なぜクマは人を襲うのか? クマ、野生鳥獣とヒトの境界を考える」/弘重 穣氏 (一般社団法人 獣と地域 理事)
●第3回 1月30日(金)「家庭でもできる脱炭素 CO2排出80%減の実践録」/佐藤 文絵氏(京都在住ライター、京都市廃棄物減量等推進審議会市民委員)
●第4回 2月5日(木)「新しいエネルギー 藻類バイオマスの実現可能性」/渡邉 信氏(筑波大学特命教授)
●第5回 2月10日(火)「脱炭素社会と戸建て・マンション・学校の断熱実践」/竹内 昌義氏(東北芸術工科大学)【会場調整中】
開催時間:19時~20時30分
参加費:全5回6,000円(一括払い)(学生は3,000円)
各回1,500円(学生は1,000円)
※JFEJ会員、農政ジャーナリストの会会員は無料
▼詳細はこちら
https://jfej.org/event2025/
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━ 1/23(金)第90回フェアウッド研究部会
100 年先を見据えた森づくり:フォレスターが描く未来の森林管理
https://fairwood.jp/event/260123/
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日本の森林管理は、いま、転換期を迎えています。所有者や境界の不明問題、担い手不足、さらに脱炭素社会に果たす役割への期待--こうした課題にどう向き合えばいいのか、多くの関係者に共通の悩みではないでしょうか。
フォレスターズ株式会社の代表・小森胤樹さんは、100 年先の「豊かな森林」というゴールを見据え、“バックキャスト思考”で市町村の林務担当者の困りごとをバックアップする民間の森林・林業の専門家であるフォレスター(森林総合監理士)の全国組織化を目指しています。
今回のフェアウッド研究部会では、小森さんを講師にお迎えし、同社が展開する市町村林務行政支援、森林経営管理制度の運用支援、林務担当者の人材育成などの事業を紹介、フォレスターがどのような役割を果たせるのかを解説いただき、参加者とともに未来に向けた日本の森づくりについて考えます。
森林資源を抱える市町村担当者や林業関係者はもちろん、木材・建築・製紙など、サプライチェーンで森とつながる都市の企業担当者など、日本の森づくりで何が起きているのかに関心を持つ皆さまのご参加をお待ちしています。
日時:2026年1月23日(金)18:00~19:30
場所:ハイブリッド(zoom×地球環境パートナーシッププラザ(GEOC))
参加費:一般1,500円、学生無料(いずれも懇親会費別)
▼プログラム(敬称略、内容は予告なく変更することがあります)
第1部:講演(18:00~19:30 質疑含む)
講師:小森 胤樹/フォレスターズ株式会社 代表取締役(森林総合監理士)
第2部:懇親会(会場参加者の希望者のみ、別会場にて開催予定)
▼お申込み
https://fw260123.peatix.com/
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━ 1/30(金)IPCCシンポジウム
直面する気候変動に対処するための様々な道筋を考える
https://www.gef.or.jp/news/event/250130ipccsympo/
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気候変動の影響・適応・緩和策は、日常生活や地域経済に直結しています。本シンポジウムでは、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)や国内の科学的知見の評価、適応・緩和の実践例を通して、次世代の参加者が今後自ら実践できる取り組みが何かを考えるきっかけとなることを目指します。
気候変動の科学的知見を世界に提供するIPCCの副議長や共同議長から2029年までに公表予定の適応と緩和の評価報告書作成に向けた取り組みを紹介していただきつつ、日本における気候変動状況や気候変動影響評価について専門家からわかりやすく解説いただきます。その後、実際に日本の現場で行われている気候変動に対する適応や緩和策の先進事例を紹介いただきます。
最後に、ユースの視点を通して、次世代が気候変動の問題対処に向けて、どのように取り組んでいけばよいのかのアイデアについて議論します。
▼シンポジウム概要
【日時】2026年 1月 30日(金)14:30~17:30
【開催方式】対面方式及びオンライン方式の併用(いずれも参加費無料)
【会場】東京国際フォーラム ホールD7(東京都千代田区丸の内3-5-1)
【主催】環境省、文部科学省、経済産業省、気象庁
【共催】農林水産省、林野庁、国土交通省
【後援】地球ウォッチャーズ-気象友の会-
▼ご来場参加(先着順、200名)申込
https://business.form-mailer.jp/fms/9eab9458252956
▼オンライン参加(ライブ配信、日本語音声のみ)
下記Youtubeにてライブ配信をご視聴ください。
https://www.youtube.com/channel/UCaFfZJ6pWQiuRQLQggoMFrw
※YouTubeは日本語のみの配信となります。
※アーカイブ配信は行いませんので、ライブ映像をご視聴ください。
▼詳しくはこちら
https://www.gef.or.jp/news/event/250130ipccsympo/
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◤ お知らせ ◢
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━ 公益信託地球環境日本基金 2026年度募集を開始しました
https://www.gef.or.jp/news/info/chikyukankyonihonkikin-2026boshu
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公益信託地球環境日本基金の2026年度(令和8年度)の募集を開始します。
締切は2026年2月13日 です。多くのご応募をお待ちしています。
本基金は、地球環境保全を目的に、開発途上地域において実施されるさまざまな活動を支援するために設立された公益信託です。1991年に設立されて以来30 年以上にわたって、のべ約300 件にわたる幅広い活動に資金助成を行っています。当フォーラムは、運営協力機関として、基金の運営を支援しています。
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━ 《メディア掲載》ひとしずくウェブサイト
「ロジックモデルの策定など複合的な伴走支援で見つけた環境団体広報の最適解」
https://www.gef.or.jp/news/info/251224media_hitoshizuku/
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地球・人間環境フォーラム(GEF)が取り組む、輸入木質バイオマス発電における課題や持続可能性に関する調査や提言活動を、PR会社である「ひとしずく株式会社」に伴走いただきました。ひとしずくとの共同作業について、GEFスタッフの鈴嶋克太が振り返るインタビュー記事が掲載されました。
ひとしずく CASE 48
一般財団法人 地球・人間環境フォーラム(2024年2月~2025年10月末)
ロジックモデルの策定など複合的な伴走支援で見つけた環境団体広報の最適解
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━ 【連続コラム】輸入木質ペレットの持続可能性は認証で確認できるのか?
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この連続コラムでは、当フォーラムと海外の環境NGO4団体の共同で発行したレポート『持続可能なバイオマスプログラム:持続不可能なものを認証する』(2025年7月)から、主要な箇所を抜粋・転載して紹介していきます。
●【連続コラム①】輸入木質ペレットの持続可能性は認証で確認できるのか?
https://bioenergyinfo.jp/topics/251216sbpcolumn_1/
●【連続コラム②】輸入木質ペレットの持続可能性は認証で確認できるのか?~SBPはペレット工場や販売会社を認証する制度である
https://bioenergyinfo.jp/topics/251223sbpcolumn_2/
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━ 【企業からの回答】インドネシア・ゴロンタロ州のペレット生産・調達に関わる事業者への質問兼要請書
https://bioenergyinfo.jp/news/251218gorontalo_letter_response/
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地球・人間環境フォーラムと複数の環境団体の連名で発出した、阪和興業株式会社、東京ガス株式会社宛ての質問兼要請書(10月27日付)に対する回答を掲載いたしました。
本要請書では、インドネシア・ゴロンタロ州において木質ペレットの生産や調達に関わる両社に対して、事業活動による現地の熱帯林減少を止めるための行動を要請しました。
●阪和興業株式会社:ゴロンタロ州のペレット工場(PT. Biomasa Jaya Abadi:BJA)に20%出資し、生産されたペレットを日本や韓国向けに販売している。
●東京ガス株式会社:同社の100%出資子会社・プロミネットパワーの伏木万葉埠頭バイオマス発電所でインドネシア産ペレットを利用。現地メディアの報道では、BJAのペレットを調達している。
▼両社の回答・詳細はこちらご覧ください
https://bioenergyinfo.jp/news/251218gorontalo_letter_response/
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━ 【ブログ記事】「木質バイオマス発電はカーボンニュートラルではない」
~パタゴニア「アクティビズム・ストーリー」に寄稿
https://bioenergyinfo.jp/news/251208patagonia_biomass/
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パタゴニアのウェブサイト「アクティビズム・ストーリー」に、地球・人間環境フォーラムの飯沼佐代子と鈴嶋克太が寄稿した記事「木質バイオマス発電はカーボンニュートラルではない」が掲載されました。
https://www.patagonia.jp/stories/planet/biomass-not-carbon-neutral/story-167304.html
この記事では、カナダやインドネシアの木質ペレット生産地で起きている環境・社会問題について、現地視察を通して得られた情報や写真を基に解説しています。
ぜひご覧ください。
【記事の構成】
・木質バイオマス発電は誤った気候対策
・原生林を燃やす私たちの電気──カナダで見た木質ペレットの現実
・伐採と「エネルギー植林」によって失われる、インドネシアの「進化のるつぼ」
・森と未来を守るために、いま私たちができること──誤った気候対策の転換を求めて
▼詳しくはこちら
https://bioenergyinfo.jp/news/251208patagonia_biomass/
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━ 環境情報誌 グローバルネット
環境と社会の“いま”を知り、未来を動かす
―持続可能な未来を本気で考える人のための一冊
https://www.gef.or.jp/category/globalnet/
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環境情報誌『グローバルネット』の最新号・12月号の特集は
欧州からアジアにも広がる「修理(リペア)する権利」
~「モノを使い続けること」を考える~ です。
本誌は、こんな方におすすめの雑誌です。
✓環境問題に仕事で携わっている方
✓子供たちに環境教育をされている方
✓教育関係者
✓自分にできることを考えたい一般市民や学生の方
定期購読・バックナンバーのお申し込みは、こちらから
https://www.gef.or.jp/activity/media/globalnet/subscribe/
無料お試し購読のお申し込みは、こちらから
https://www.gef.or.jp/activity/media/globalnet/trial/
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━ 年末年始休業のお知らせ
https://www.gef.or.jp/news/info/holiday25-26/
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地球・人間環境フォーラムは、下記の期間お休みをいただきます。
<年末年始休業期間>
2025年12月27日(土)~2025年1月4日(日)
何かとご不便をおかけしますが、ご理解をいただきますようお願いいたします。
なお、東京事務所は、テレワーク勤務が中心となっております。
お問い合わせは、下記フォームよりご連絡ください。
https://www.gef.or.jp/about/inquiry/
以上
