財団だよりレポート『持続可能なバイオマスプログラム:持続不可能なものを認証する』を発行

2025年09月17日グローバルネット2025年9月号

 当フォーラムと海外の環境NGO4団体の共同で、レポート『持続可能なバイオマスプログラム:持続不可能なものを認証する』を発行しました。

 バイオマス発電は、経済産業省の「再生可能エネルギー固定価格買取制度」(FIT)で「カーボンニュートラルな再生可能エネルギー」とされ、消費者負担の再エネ賦課金を原資に支援されてきました。

 製材の残材や間伐材を燃料とすると言われてきましたが、実際には発電容量の約7割で、海外から輸入される木質ペレットやパーム核殻(PKS)を燃やしています。2024年の輸入量は、木質ペレット638万トンとPKS 600万トンに上っています。

 当フォーラムでは過去にカナダ・ブリティッシュコロンビア州の現地視察を行い、ペレット生産と原生林などの貴重な森林の伐採との関係など、現地の問題を日本で伝えてきました。

 本レポートでは、カナダのペレット工場のケーススタディも踏まえて、バイオマス燃料の生産地で広く用いられている「持続可能なバイオマスプログラム(SBP)」の問題点を解説しています。

 日本のFIT・FIP制度では、燃料の持続可能性の証明を「認証」に過度に依存しており、SBPも既に証明方法として認められています。早急な見直しに向けて、本レポートは極めて重要な分析を提供しています。

以下より全文ダウンロードできます(後日和訳を公開予定)。

レポート『持続可能なバイオマスプログラム:持続不可能なものを認証する』を発行しました

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