環境の本・脱プラスチックへの挑戦 ~持続可能な地球と世界ビジネスの潮流
・ザ・ソウル・オブくず屋 ~SDGsを実現する仕事

2020年03月16日グローバルネット2020年3月号

脱プラスチックへの挑戦 ~持続可能な地球と世界ビジネスの潮流

著●堅達 京子、BS1スペシャル取材班

本の帯に「あなたは毎週、5グラムのプラスチックを食べている」とショッキングな一文。人体からもマイクロプラスチックが見つかったなどの報告をいくつも紹介している。

筆者はNHKのディレクター、プロデューサーとして気候変動問題を報じてきた環境ジャーナリスト。現在はNHKエンタープライズのエグゼクティブプロデューサーとしてNHKスペシャルの環境番組に取り組んでいるが、本書は番組「脱プラスチックへの挑戦」の取材を基に、その後の世界の動き、企業の取り組みをわかりやすく紹介している。(山と渓谷社、1,500円+税)

 

 

 


ザ・ソウル・オブくず屋 ~SDGsを実現する仕事

著●東 龍夫

著者は日本再生資源事業協同組合連合会副会長、札幌市資源リサイクル事業協同組合の理事長などの肩書を持つ自称くず屋。「これからのくず屋は、単に再生資源を回収するだけでなく、再生資源を再利用する生産者を目指さなければなりません。社会の片隅で始まるそうした試みが未来を切り拓くことになると確信しています」とこれからの循環経済の在り方を示している。

著者の視野は深く、広く、さまざまな社会問題にも向けられる。障害者を戦力にした企業は持続性があると説き、フクシマでの除染活動に携わり「捨てられないものは作ってはならない」と述べている。

本誌で連載中の芸人滝沢秀一さんが「著者の考える環境問題について、もっと知りたいと思い、次々とページをめくった」と推薦文を寄せている。(コモンズ、1,700円+税)

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