環境の本●気候変動から世界をまもる30の方法~私たちのクライメート・ジャスティス!
●魚の疑問50 みんなが知りたいシリーズ15

2021年03月15日グローバルネット2021年3月号

気候変動から世界をまもる30の方法
~私たちのクライメート・ジャスティス!

編著●国際環境NGO FoE Japan

子供でも問題がよくわかり、行動するきっかけになる気候変動の入門書。「気候変動は単なる環境問題ではなく、人権、貧困、格差、性による不平等などの社会問題と密接につながっているということ」や、「こうした不平等や不正義をなくしていこう」という「気候正義(Climate Justice)」の考え方も理解できる。

絵や図表、写真が充実し、各国の最前線で活躍する研究者・活動家が執筆した30項、項ごとの「やってみよう!」や章ごとのコラムも、読み手が子供だけでも大人と子供が一緒でも、親しみやすく、考えさせてくれる1冊。(合同出版、1,800円+税)

 

 

 

 

 


魚の疑問50 みんなが知りたいシリーズ15

著●高橋 正征

「将来、魚が食べられなくなるって本当ですか」といった魚に関する疑問に、日本水産資源保護協会会長、日本科学協会会長などを務める著者が、わかりやすく答えてくれる。みんなが知りたいシリーズは本書で15巻目。多くは、乳酸菌、地下水・湧水といったテーマについて、それぞれ日本乳酸菌学会、日本地下水学会といった学術団体が編集責任者になっており、内容は学術書レベルの質の高さ。

著者は「へたをすると私たちが、海の魚の利用の終焉を見届ける証人なるかもしれません」と警鐘を鳴らしているものの、海からの漁獲と養殖のバランスの取れた魚の利用に希望を見出しており、一人でも多くの人が「魚好き」になるようにと、解答には魚への愛情があふれている。(成山堂書店、1,800円+税)

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