環境の本はじめてのびわこの魚

2022年09月15日グローバルネット2022年9月号

はじめてのびわこの魚

絵・文●黒川 琉伊

2歳の時から4,000日以上滋賀県・琵琶湖に通い続ける、琵琶湖の魚を愛してやまない中学3年生が描きつづったスケッチノート。琵琶湖淀川水系に生息する50種の魚の婚姻色(繁殖期に現れる体の色)の美しい姿が、鮮やかな色鉛筆で描かれている。

それぞれの魚の細かな特徴と生態について直筆で解説されており、「絶滅危惧種や特定外来生物である」「交雑が進んでいる」など、人為的な影響についても考えさせられる。

観察日記や探し絵ゲームなどの仕掛けもあり、身近な自然や生き物に関心を持ってもらう仲間を増やしたいという著者の思いが伝わってくる。琵琶湖に行ってみたくなる一冊。(能美舎、1,500円+税)

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