環境の本 エナガの重さはワンコイン　～身近な鳥の魅力発見事典

エナガの重さはワンコイン ～身近な鳥の魅力発見事典

絵・文●くますけ

「もっとも身近で見ることのできる野生生物」である野鳥75種を、イラストと文章で紹介するガイドブック。著者である「くますけ」こと、くまつしんすけさんは、子どもを対象に自然の楽しさを伝える自然ガイド。2021年にコロナ禍で増えたおうち時間を使って、遠くに行かなくても観察できる身近な野鳥や昆虫、植物の魅力をイラストと共にSNSで発信を始めた（本誌2021年9月号フロントで紹介）。イラストを描くことで、それまで身に着けてきた観察眼をさらにレベルアップしたことが、本書の発行につながった。

「カラスにとってカラスは黒くない（ハシブトカラス）」「にじみ出るジャイアンらしさ（シメ）」など、鳥たちの生き様や物語を読みやすい文章で紹介する。「空を眺めることのできる心の余白」（はじめに）を持ちたいと願う人が気軽に読める一冊。（山と渓谷社、1,500円＋税）