気候危機を悪化させるバイオマス発電~1.5℃目標との整合性を問う~FITが支える大規模輸入バイオマス発電

2022年03月15日グローバルネット2022年3月号

NPO法人 バイオマス産業社会ネットワーク 理事長
泊 みゆき(とまり みゆき)さん

再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)が始まって10年、消費者の賦課金に支えられ、木質バイオマスによる発電量は年々増えています。植物は再生・成長する過程で二酸化炭素(CO2)を吸収するため、木質バイオマスの燃焼時に排出されるCO2はカウントしなくてよい、すなわち「カーボンニュートラル」とされてきました。
 しかし、伐採後の林地残材の分解、木材の加工および輸送、燃焼といった各段階で排出されるCO2の合計は、化石燃料よりも多くなることが複数の研究により明らかになっています。木質バイオマスを発電のために燃やすことで、気候危機が悪化する恐れがあるのです。
 今回の特集では、木質バイオマスのエネルギー利用が有効な気候変動対策にならない理由と森林保全の必要性について、2つの講演録を紹介し、日本のFIT制度ではバイオマス発電をどのように位置付けるべきか、考えます

 

  • 本記事は2022年6月以降にWebへ掲載予定です。
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