バイオマスエネルギーと森林

2020年に日本政府が発表した「2050年ネットゼロ」宣言以降、国内で再生可能エネルギーの普及に向けた動きが加速しています。政府はバイオマス発電を再エネの一つとして位置づけていますが、地球・人間環境フォーラムは、特に燃料を輸入に依存するバイオマス発電について、生産地の森林生態系や気候変動への悪影響という観点から、問題意識を伝える政策提言活動に取り組んできました。

当財団および連携団体の活動実績

提言

実施年月 活動内容 キーワード
2021.10.21

提言「バイオマスに関する日韓 NGO 声明

日本と韓国で共通するバイオマスエネルギーに関わる問題を懸念する両国の市民団体、地球・人間環境フォーラム、バイオマス産業社会ネットワーク、Solution for Our Climate(SFOC)と米NGOマイティ・アースが、国際メディアブリーフィングを開催し、日韓の首脳に宛てて声明を発表した。

木質バイオマス発電、ライフサイクルGHG、FIT
2021.6.25

提言 「G-bio石巻須江バイオマス火力発電所のFIT認定取り消しおよびFIT事業計画策定ガイドラインの強化を求める要請書

宮城県石巻市須江地区に建設が予定されているG-bio石巻須江バイオマス火力発電所に反対している地元自治体や住民とともに、経産省に本事業のFIT認定取り消しおよびFIT事業計画策定ガイドラインの強化を求める要請書を提出した。

FIT、FIT事業計画策定ガイドライン
2021.4.13

提言 「FIT事業計画策定ガイドライン(バイオマス発電)改訂に関する共同コメント

当財団が国内外22の環境団体とともに、4月1日に公開された再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)の事業計画策定ガイドライン(バイオマス)の改訂内容に関し、共同コメントを公表した。

バイオマス発電、FIT
2020.7.16

提言 「FiT法におけるGHG排出削減基準および持続可能性基準策定を求める要望書

「燃料利用を目的として森林資源や農作物をより多く収穫することは、化石燃料よりも多くのGHG排出につながること可能性が大きく、気候変動を回避するために必要な森林など生態系保全に反するものである。」として、FiT法の目的の見直しや持続可能性基準の策定を、当時の経済産業大臣及び資源エネルギー庁担当部署に求めた。

FIT法、気候変動
2020.7.14

提言 「バイオマス発電に関する提言~FIT法の目的である『環境負荷の低減』の実現を」 

経済産業省、資源エネルギー庁、農林水産省、林野庁、環境省宛てに提出した提言。

バイオマス発電、ライフサイクル温室効果ガス
2019.10.7

提言 「FITバイオマス発電に温室効果ガス(GHG)排出評価を!―学識者ら276人

気候変動政策、環境経済学、環境社会学、森林科学などの専門家、気候変動・バイオマス、森林保全などの市民団体など276人10団体が連名で、固定価格買取制度(FIT)におけるバイオマス発電の認定に温室効果ガス削減評価を求める声明を発表し、経済産業省、環境省などに提出した。

FIT、バイオマス発電
2019.7.16

提言 「バイオマス発電に関する共同提言

「燃料生産を含む全工程におけるGHG排出量がLNG火力発電比で50%未満であるべき」などをFITの要件とすべきと提言。

バイオマス発電、ライフサイクル温室効果ガス排出
2017.11.10

提言再生可能エネルギー固定価格買取制度(FIT)バイオマス発電に関する提言を公表

バイオマス産業社会ネットワーク等とともに、FITにおけるバイオマス発電の認定や運用の改善方策を提言した。

FIT、バイオマス発電
2009.3.5

提言 「バイオ燃料の持続可能性に関する共同提言(改訂版)

バイオ燃料の持続可能性に関して、日本のNGO/NPOとしての基本的な考え方を示した。

バイオ燃料
2008.5.22

提言 「世界の森林減少に関する市民社会からG8環境大臣会合へのメッセージ

G8各国が森林減少への責任と役割を担うため、迅速に行うべき対策を提言した。

バイオ燃料、森林減少
2008.5.21

提言 「バイオ燃料に関する市民社会からG8環境大臣会合へのメッセージ

バイオ燃料
2007.2.07

提言「持続可能性に配慮した輸送用バイオ燃料利用に関する共同提言

翌日のシンポジウム「アジアに迫る温暖化と低炭素エネルギー開発」に合わせて発表した提言。輸送用エネルギーの削減の抜本対策とともに、国内産・地域産のバイオマス資源・食糧需要と競合しないバイオマス資源の優先的な利用、原料生産における環境・社会影響評価の実施や生態系の保全などを呼びかけた。

輸送用バイオ燃料

セミナー・シンポジウム

実施年月 活動内容 キーワード
2022.2.17

セミナー・シンポジウム「カーボンニュートラル実現に向けて~世界の森林の吸収拡大にかかわる課題とは

IPCC土地関係特別報告書の執筆者、三枝信子 氏(国立環境研究所地球システム領域領域長)をお招きし、森林由来バイオマス利用の是非、森林による炭素吸収拡大の必要性とその課題について議論。

土地関係特別報告書、カーボンニュートラル、森林保全
2022.2.15

セミナー・シンポジウム 「Z世代と環境NGOが見た、バイオマス発電の多様なリスク~環境・社会・ビジネスの視点から~

米NGOマイティ・アースが12月に公開した報告書『隠蔽の煙幕』 をもとに、バイオマス発電の環境・社会・ビジネスへのリスクを議論。Fridays For Future Sendaiのメンバーから、地域での取り組みも紹介された。

大規模バイオマス発電、輸入木質ペレット、北米
2021.12.15

セミナー・シンポジウム 「石炭より悪い?! 木質バイオマス発電は2050年カーボンニュートラルに貢献するか

森林や気候問題にかかわるNGOが協力して、バイオマスのGHG排出研究の第一人者であるティモシー・D・サーチンジャー博士を迎えて開催した緊急セミナー。

木質バイオマス発電、輸入木質ペレット
2021.10.12

セミナー・シンポジウム バイオマスオンラインセミナー第6回 「EUの動向から考えるバイオマス発電の先行き

FoEのオンラインセミナーシリーズ「バイオマス発電の持続可能性を問う-FIT制度への提言」の第6回。EUの専門家が、EUのバイオマス政策の問題点について発表し、気候目標を達成するために森林を保護し炭素の吸収源を増やす必要性を語った。

FIT、森林保護、EU
2021.5.18

セミナー・シンポジウム バイオマスオンラインセミナー第5回 「石炭火力へのバイオマス混焼

FoEのオンラインセミナーシリーズ「バイオマス発電の持続可能性を問う-FIT制度への提言」の第5回。石炭火力へのバイオマス混焼の問題点や国際炭素会計の抜け穴について議論した。

バイオマス混焼、国際炭素会計
2021.3.1

セミナー・シンポジウム 舞鶴・福知山パーム油発電完全撤退記念セミナー「輸入バイオマス発電を市民の手で止めよう!」

京都府舞鶴市と福知山市において計画中・稼働中だったパーム油発電所を、事業撤退に追い込んだ市民運動をけん引した方が登壇した。

パーム油発電
2021.1.24

セミナー・シンポジウム バイオマスオンラインセミナー第4回「燃料生産の現場で何が起きているのか〜カナダの事例から学ぶ

FoEのオンラインセミナーシリーズ「バイオマス発電の持続可能性を問う-FIT制度への提言」の第4回。海外の専門家が、EUのバイオマス政策について解説した。

欧州連合(EU)再生可能エネルギー指令(EU-RED)
2020.12.3

セミナー・シンポジウム バイオマスオンラインセミナー第3回「『バイオマス発電はカーボンニュートラル』は本当か

FoEのオンラインセミナーシリーズ「バイオマス発電の持続可能性を問う-FIT制度への提言」の第3回。アメリカの専門家から、バイオマスの温室効果ガス排出が正しく計上されていない実態とその改善策について発表があった。

ライフサイクルGHG排出
2020.10.1

セミナー・シンポジウム バイオマスオンラインセミナー第2回 「燃料生産の現場で何が起きているのか〜アメリカの事例から学ぶ

FoEのオンラインセミナーシリーズ「バイオマス発電の持続可能性を問う-FIT制度への提言」の第2回。北米の環境活動家が登壇し、現地の声を聞いた。

木質ペレット、木質バイオマス
2020.9.2

セミナー・シンポジウム バイオマスオンラインセミナー第1回パーム油発電の真実〜HISは本当に事業を推し進めるのか?

FoEのオンラインセミナーシリーズ「バイオマス発電の持続可能性を問う-FIT制度への提言」の第1回。パーム油発電の問題点に関して、現場・インドネシアで活動する専門家が登壇した。

FIT、パーム油発電
2019.10.1

セミナー・シンポジウム 「温暖化対策効果のあるバイオマス発電に向けて固定価格買取制度(FIT)への提言

「バイオマス発電に関する共同提言」(2019.7.16)を踏まえ、持続可能性と温暖化対策という観点からFIT制度を見直し、目指すべきバイオマス発電について考えた。

バイオマス発電、温暖化対策、FIT
2019.5.16

セミナー・シンポジウム森林バイオマスと気候変動の真実―木質バイオマスは温暖化 防止に貢献するか?

気候変動対策として、森林からのバイオマスをエネルギー利用することは、本当に効果的で持続可能と言えるのか。オーストラリアと米国から専門家を招き、世界の動向と共に日本のFIT制度における木質バイオマス燃料の持続可能性について議論した。

森林バイオマス、気候変動
2017.9.20

セミナー・シンポジウム 国際開発学会社会連携委員会主催セミナー「パーム油」から持続可能な調達を考える<第2弾>で発表

持続可能なパーム油の調達のために必要な取り組みについて議論したセミナーで、当財団職員が「パーム油発電の問題」と題して発表。

パーム油、持続可能性
2017.12.20

セミナー・シンポジウム 第22回フェアウッド研究部会「木質バイオマスのエネルギー利用促進とフェアウッド

木質バイオマスのエネルギー利用の実態と問題点と、それによる国内外の森林資源へのインパクト、そして木質バイオマスのエネルギー利用が森林保全に貢献できるようにするためには何が必要なのかについて議論した。

木質バイオマス
2017.12.7

セミナー・シンポジウムパーム油発電の環境・社会影響を考える

パーム油発電の環境・社会的影響についてディスカッションし、持続可能なバイオマス利用の進展につながることを目的として開催した。

パーム油
2016.11.24

セミナー・シンポジウムバイオマス発電における食用パーム油の利用

パーム油の発電利用について、持続可能性基準、特に温室効果ガス排出基準の必要性を議論した。

バイオマス発電、パーム油
2016.9.12

セミナー・シンポジウム固体バイオマスの持続可能性確保へ向けて~英国の事例と日本の課題~

すでに固体バイオマスの持続可能性基準を導入・運用している英国の専門家に講演いただき、今後、日本の木質バイオマスの持続可能な利用をいかに促進していくかを議論した。

個体バイオマス
2015.12.15

セミナー・シンポジウム固体バイオマスの持続可能性確保に関する調査研究・啓発活動

協同団体とともに開始した「固体バイオマスの持続可能性確保に関する調査研究・啓発活動」のキックオフセミナー。

個体バイオマス
2009.3.5

セミナー・シンポジウム 「バイオ燃料と土地利用~持続可能性の視点から~」 

食糧との競合、土地や水の逼迫、自然生態系の農地利用への転換やそれに伴う炭素ストックの放出、地元社会への影響などについて、持続可能性の視点から議論した。

バイオ燃料
2007.5.15

セミナー・シンポジウム 「輸送用バイオ燃料利用の持続可能性と社会的責任-ブラジル報告を中心に-

輸送用バイオ燃料、サトウキビ、パーム油
2007.2.08

セミナー・シンポジウムアジアに迫る温暖化と低炭素エネルギー開発~バイオ燃料、水力発電CDM、天然ガス開発の持続可能性を問う~

エネルギー資源の開発現場の情報をお伝えするとともに、持続可能なエネルギーの基本的な考え方や配慮すべきポイントについて議論した。

バイオ燃料

解説

発表年月 活動内容 キーワード
2021.5.14

解説 レポート「バイオマス発電は環境にやさしいか? “カーボン・ニュートラルのまやかし”」を発行

国際環境NGO FoE Japanが作成した、燃料を輸入する大規模バイオマス発電が引き起こす森林破壊や気候危機リスクに焦点をあてたレポート。

バイオマス発電、カーボンニュートラル
2020.11.11

解説 「バイオマス発電は「カーボン・ニュートラル(炭素中立)」ではない

バイオマス発電は、燃料の生産にあたり、森林減少・劣化などを伴う場合があること、燃料の栽培、加工、輸送といったライフサイクルの各段階で温室効果ガスを排出することから、実際には、「カーボン・ニュートラル」とは言えないと指摘する。

バイオマス発電、カーボンニュートラル
2019.6.9

解説 「何が問題? H.I.S.のパーム油発電 Q&A

H.I.S.が宮城県角田市で進めるパーム油発電所に関して、そもそもパーム油とは何か、パーム油発電所の問題点などを解説。

パーム油、気候変動
2016.11.24

解説 動画「固体バイオマスの持続可能性確保に向けて

化石燃料からのシフトが待ったなしの現代社会において、エネルギーの救世主のように登場した「バイオマス」だが、利用の仕方によってはさらなる環境破壊の危険が潜んでいる。専門家たちのコメントで綴る、固体バイオマスについてのショート・ドキュメント。

個体バイオマス
2016.2.9

解説 動画「なぜ今、固体バイオマスの持続可能性基準が必要なのか?

バイオマス産業社会ネットワークによる、固体バイオマスの持続可能性に関する入門編ムービー。

個体バイオマス

メディア掲載

掲載年月 活動内容 キーワード
2022.2.9

メディア掲載 日本経済新聞「輸入に頼る木質バイオマス発電 持続可能といえるか

固定価格買い取り制度(FIT)が再生可能エネルギーとして扱ってきた木質バイオマス発電について、「カーボンニュートラル(炭素中立)ではない」「石炭火力よりCO2排出量が多い」といった専門家の声を紹介。

2021.3.16

メディア掲載 東洋経済オンライン期待の再エネ「バイオマス発電」の理想と現実

持続可能性や温暖化対策の観点から疑問の声が上がっているバイオマス発電に関して、専門家・科学者が警鐘を鳴らしていることを紹介。

木質ペレット、温室効果ガス
2017.12.7

メディア掲載 朝日新聞「パーム油発電、計画申請急増 燃料用生産量の半分必要、持続可能か懸念

過剰な計画は原産国の環境破壊につながりかねず、持続可能性にむしろ疑問符がつくことが指摘された。

パーム油、持続可能性
2016.10.15

メディア掲載グローバルネット311号 特集/再生可能エネルギーの普及における固体バイオマスの持続可能性とは?

固体バイオマスの利用の現状と課題を概観し、9月12日のシンポジウム「固体バイオマスの持続可能性確保へ向けて~英国の事例と日本の課題~」での講演内容を紹介した。

個体バイオマス

作成日:2022年02月16日 13時55分
更新日:2022年03月07日 12時27分